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哺乳から乳歯列完成まで

1.ヒトは無歯顎で生まれてきます。

出生時、上下顎の距離はほとんどなくお母さんの乳首を咥えて舌とともにリズミカルに顎を前後に動かしながら、母乳を搾り出して飲むのです。

この時、舌は乳首を包み込み、乳牛の乳搾りのような力強い動きをするものなのです。

これを蠕動(ぜんどう)運動と言います。芋虫が這うような動きです。

生後間もない赤ちゃんは、吸啜(きゅうてつ)反射(口の周りのものに吸い付く原始反射)やこの哺乳運動を生まれながらに知っています。
そして、赤ちゃんにとってこの哺乳運動こそが最大の運動です。

汗をびっしょり掻いて母乳を飲むことは、口腔周囲の筋肉や舌の筋肉の正常な発達の第1歩です。

歯科医の立場から言わせて貰うと、哺乳時、赤ちゃんには、少し苦労して欲しいのです。
そうすることで舌をはじめとする嚥下のための筋肉群が鍛えられます。

もし、哺乳瓶を使う時は、簡単にはミルクの出ないタイプの吸い口を使用して口腔周囲の筋肉、特に舌を鍛えてもらいたいものです。

舌は重力に逆らって上顎に引っ付くのが正常な位置です。
この舌位を維持するにはかなりの筋力が必要です。
そして舌の筋力があるかないかは、その後の歯並びに非常に大きな影響を与えます。

キレイな歯並びの原点は哺乳期に十分に舌を鍛える事です。

興味のある方は、下記の本をお読み下さい。
哺乳期から離乳期について著者の思いが伝わると思います。

2.次に乳歯が生えてきます。

赤ちゃんの発育はその子によりまちまちです。
月齢で離乳食を決めたりしないで十分に哺乳期間を与えてあげましょう。

金先生は言います、赤ちゃんを哺乳の達人にしようと。
そして赤ちゃんが普通食に興味を示しだしてから離乳すればよいと。

現代日本人は核家族化が進んでしまい、子育ては育児書頼りではないでしょうか。

何かを頼りに育児するなら出産前に一度この本に目を通して参考にしてはいかがでしょう?

僕は数年前から衛生士に1冊ずつこの本をプレゼントしています。
我が子の子育てに殆ど参加していない僕がこんなことを言うのは、今の小学生の顎の発育があまりに不十分だからです。
そして、自分もうちの子も、抜歯して歯列矯正を経験しているからです。

現代の日本人は、軟らかい食物ばかり摂取しているので、キレイな歯並びの高校生でも咬み合わせの高さが足らない人が大変多いのです。

小顔でも小さい顎では、口腔機能の余力が心配です。
この言葉は僕が毎日の診療で度々使う言葉です。

余力が大きいほど老化による機能低下に対して余裕があると考えています。

3.乳歯列が完成するのは3歳前です。

歯応えのある大ぶりな食材をよく咀嚼して立派な乳歯列を完成させることが「健口育成」の第1ステージです。

咀嚼筋を鍛えないで甘やかしておいて、後でその劣成長な顎に合わせて永久歯を間引いて歯列矯正すると言うのは、本来の健やかな成長とは違うものです。 口腔の健やかな成長に、よく咬んで食べることが大事なのは、誰も異論がないことだと思いますが、現実に貧弱な顎のお子さんが多い訳は食材にあることは述べました。

咀嚼回数表を参考にお子さんに無理なくよく咬む食材を与えることが、賢い子育てではないでしょうか。

ただ、忙しいご両親が多い現代では、「かむぞうガム」(生協)やDAY-UPガム(歯科医院専用)などを補助的に与える事もよいかと思います。

1~3歳までが本当は大事なのです。

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